白兎海岸(鳥取市)概要: 案内板によると「 白兎海岸は、古事記に記されている「因幡の白うさぎ」の伝説でよく知られている海岸です。浜の西端には、伝説に登場する白うさぎがいたとされる淤岐ノ島(おきのしま)があります。淤岐ノ島は、新生代第三紀中新世前期(約2000万年前)の火山活動により形成された凝灰角礫岩でできています。淤岐ノ島の周囲には海面に見え隠れする波食棚(はしょくだな)が発達し、白兎海岸との間に飛び石状に連なっていることから、伝説では白うさぎが渡った和邇(わに)[ワニザメ]の背になぞられています。また、白兎海岸東端付近にはハマナスの南限自生地があり、国の天然記念物に指定されています。」とあります。
「因幡の白うさぎ」の神話は、隠岐の島に棲んでいた兎がどうしても因幡国に渡りたいが為に日本海に棲んでいた鰐をだまし隠岐の島から一列に並ばせ渡ろうとしましたが、最後の1羽で騙していた事がばれて皮を剥ぎ取られました。そこへ八十神が現れ、海水で傷口を洗い強い日光を浴び、強風に晒すと忽ち傷が治るだろうと告げてこの地を去りました。
兎は御告げに従うと、傷口は化膿し、皮膚も真っ赤に晴れ上がり瀕死の状態となりました。そこに大穴牟遲神(大国主)が現れ理由を聞くと、傷口を霊泉で洗い流し、日陰で蒲の穂に包まって体を休めると、何れ傷も癒えるだろうと告げて篤く看病しました。兎が完治すると大穴牟遲神に感謝すると共に忠誠を近い、以来、兎が神(大国主)の使いになったと伝えられています。
白兎海岸は白兎を祭神とした白兎神社が鎮座して伝承を伝えています。又、白兎が大穴牟遲神と八上比賣の恋を取り持った伝説から白兎海岸は平成22年(2010)に「恋人の聖地」に認定されています。
白兎海岸:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(白兎の神話)
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