学行院(鳥取市)概要: 花慶山学行院は鳥取県鳥取市国府町松尾に境内を構えている真言宗醍醐派の寺院です。学行院の創建は和銅2年(709)、伏野長者の発願により開かれたのが始まりと伝えられています。当初は花慶山光良寺と称し真言宗醍醐寺派の寺院として寺運も隆盛し境内には七堂伽藍が建ち並んでいましたが保元の乱(保元元年:1156年)、平治の乱(平治元年:1159年)、応仁の乱(応仁元年:1467年〜文明9年:1477年)、戦国時代の兵火などによって衰退します。その際、仏像を土の中に埋めて焼失を免れた事から「土堂薬師」の異名があります。慶長5年(1600)、紹慶と覚行が現在地に移して再興し寺務を執った覚行の名にちなんで学行院に寺号を改称しましたが、その後、再び衰退して現在は無住となっています。
学行院の寺宝である薬師如来座像は平安時代に行基菩薩が彫刻したと伝えれられるもので像高122cm、ヒノキ材、一木造、両脇侍像(日光菩薩立像・月光菩薩立像、像高約100cm)と吉祥天立像(藤原時代作、像高約120cm、一木造)と共に大変貴重な事から大正元年(1912)に国指定重要文化財に指定されています。山号:花慶山。宗派:真言宗醍醐派。本尊:薬師如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-鳥取市教育委員会
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