観音院(鳥取市)概要: 補陀落山慈眼寺観音院は鳥取県鳥取市上町に境内を構えている天台宗の寺院です。の創建は寛永9年(1632)、池田光仲が鳥取藩に移封の際、光珍寺(岡山県:宇喜多家菩提寺)の僧宣伝法印が栗谷の地を与えられ城山に出現した聖観世音菩薩像を本尊として開いたのが始まりとされます。当初は観音寺と称していましたが寛永16年(1639)頃に現在地に移し観音院と寺号を改称しています。宝永6年(1709年)に2代藩主池田綱清の祈願所になると寺運が隆盛し「八ヶ寺」に数えられました。
観音院庭園は慶安3年(1650)頃から10年の歳月をかけて作庭した池泉観賞式庭園で、傾斜地形を生かし前面には広大な池には亀島、鶴島が配され滝の石組みなども見られます。観音院庭園は江戸時代に作庭された代表的な名園として非常に価値が高く昭和12年(1937)に国指定名勝に指定されています。
観音院山門は入母屋、桟瓦葺(左右鯱付き)、平入、花頭窓付、下層部が竜宮城に出てくる城門に似ている事から竜宮門と呼ばれる楼門で異彩を放っています。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。
中国三十三観音霊場第32番札所(札所本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:くもりなき ふだらくさんの つきかげは だいじだいひの じげんなりけり)。因幡西国三十三観音霊場第1番札所。鳥取藩主池田家祈願所八ケ寺。山号:補陀落山。寺号:慈眼寺。院号:観音院。宗派:天台宗。本尊:聖観音。
観音院:上空画像
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