玄忠寺(鳥取市)概要: 大唐大巖深心山九品院玄忠寺は鳥取県鳥取市新品治町に境内を構えている浄土宗の寺院です。玄忠寺の創建は永正5年(1508)、深心大忠和尚によって開かれたのが始まりと伝えられています。当初は高浜地の地にありましたが矢野地、寺西地、玄忠寺横町と移転を繰り返し、万治3年(1660)の火災で焼失後現在地に移転しています。
現在の堂宇(本堂・山門・鐘楼)は寛政12年(1800)の火災で焼失後、文化2年(1805)に再建されたもので江戸時代後期の寺院建築として現在に伝えれています。特に鳥取城の城下に住する豪商達から庇護され、竹内藤右ヱ門が八頭郡河原町徳吉の大庄屋松尾某の家屋を買取、玄忠寺の庫裏として寄進しています。
玄忠寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ。山門は切妻、桟瓦葺、三間一戸、棟門。鐘楼は入母屋、桟瓦葺、袴腰付。境内には伊賀越仇討ちで名を上げた 荒木又右衛門の墓碑があります。
又右衛門は仇討後、伊賀藤堂家に預けられその後鳥取藩へ迎えられ寛永15年(1638)又は寛永20年(1643)に鳥取地で死去したとされます。山号:大唐大巖深心山。院号:九品院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
玄忠寺:上空画像
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