旧倉吉町水源地ポンプ室概要: 旧倉吉町水源地ポンプ室は昭和7年(1932)に建てられた建物で鉄筋コンクリート造平屋建、切妻、スレート葺、平入、建築面積77u。玄関の両側は袖壁を前に張り出し、2階部(平屋建なので実際には2階はありませんが天井が高く、大壁が単調になるの避ける為に2階風にしたと思われます)をバルコニー風に手摺を廻し、パラペットをペディメント風に切妻にするなど正面性を強調しています。
又、開口部上部をファンライト風に半円形の欄間を取り入れ「水」や「萬斛泉」のレリーフを設え、基礎を瘤出仕上の切石布積するなど当時の洋風建築の要素を取り入れています。旧倉吉町水源地ポンプ室は鳥取県内で設置された近代水道施設としては3番目の歴史を持ち(平成2年:1990年に取水業務終了)、建築も昭和初期に建てられた洋風建築物の遺構として貴重な存在で平成8年(1996)に鳥取県民の建物100選に選定され「造形の規範となっているもの」との理由から平成15年(2003)に国登録有形文化財に指定されています。
旧倉吉町水源地ポンプ室:上空画像
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