大日寺古墓群(倉吉市)概要: 案内板によると「 五輪群は3ヶ所にわかれており、鎌倉時代のすぐれたものが多い。○円地坊:大イチョウを取り囲む五輪塔。 ○頼朝墓:円地坊の東200mの山服に頼朝墓と呼ばれる大五輪塔を中心に10基ばかり並ぶ。 ○極楽の峰:円地方の西100mくらいの山頂 倉吉市 」とあります。特に円地坊には130基余りの五輪塔と数基の宝篋印塔があり、多くが後世に当地に集められたと推定され中には古式である一石五輪塔も見られます。五輪塔は笠の部分にあたる火輪の軒の出が大きく、胴体部にある水輪の幅と略同じである事など他地域と比べ独特なことから「大日寺式」と呼ばれ東伯耆から美作地方(岡山県西部)で見られます。山腹にある「頼朝墓」は源頼朝の墓と伝わるもので、大日寺古墓群の中で最大規模の高さ220cm、凝灰岩製、鎌倉時代後期に建立されたと推定され、頼朝墓を中心に囲うように小さな五輪塔が配置され独特の雰囲気があります。大日寺古墓群のように墓碑が多数群を成している例は非常に珍しく、当地方の中世における墓制を知る貴重なものとして昭和58年(1983)に鳥取県指定史跡に指定されています。
大日寺古墓群:上空画像
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