伯耆国分寺(倉吉市)概要: 護国山伯耆国分寺は鳥取県倉吉市国府に境内を構えている曹洞宗の寺院です。伯耆国分寺の創建年は不詳ですが天平13年(741)に聖武天皇によって国分寺建立の詔が出され建立された全国68ヶ寺の1つとされます。創建当時の国分寺は天暦2年(948)に火災により焼失しその後寺院としては再建されることもなかったそうです。元禄6年(1693)に跡地から薬師堂を北東500mの現在地に移築し、それを本堂として再興しています。
本堂背後の土盛は古墳時代前期に築造されたと推定される古墳で、残った形状を結びつけると全長60mの前方後円墳だったと思われます。大正11年(1922)の発掘調査では粘土槨(木棺を粘土で覆ったもの)からは中国から伝わったとされる三角縁神獣鏡(径:17.8cm)、二神二獣鏡(径:14.4cm)、き鳳鏡(径:22.1cm)の他、柄付鉄製鉋、鉄製小形鎌様品、鉄製斧頭、鉄製鍬頭様利器、鉄剣、刀子、水銀朱などが発見され「伯耆国分寺古墳出土品」として昭和34年(1959)に国指定文化財に古墳自体は「国分寺古墳」として昭和53年(1978)に倉吉市指定史跡にそれぞれ指定されています。
伯耆国分寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、中央には「伯耆国分寺」の寺号額が掲げられています。山号:護国山。宗派:曹洞宗。本尊:薬師如来。
伯耆国分寺:上空画像
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