関金温泉(歴史)概要: 関金温泉(鳥取県倉吉市)の開湯は弘法大師が巡錫で地蔵院を訪れ際、ある朝湯谷川で顔を洗っていると、ほのかに温かい水が流れているのを感じ辺りを見渡すと白い煙を見つけ、村人を集めて煙の元を掘らせると無味無臭の温泉が滾々と湧き出たと伝えられています。関金温泉の開湯伝説には諸説あり、もう一説は天平3年(731)、行基菩薩が地蔵院を開いた際、湯谷川で傷ついたつがいの鶴が湯浴びをし傷を癒していたのを発見したのが始まりとも云われています。
江戸時代に入ると美作街道(作州街道)が開削され、当地には番所が設置された事から湯の関温泉とも呼ばれましたが寛保2年(1742)に鳥取藩士松岡布政によって編纂された伯耆民談記には銀湯として紹介されており、透き通った源泉の美しさから「白銀の湯」と呼ばれるようになりました。関金温泉の泉質は単純放射能泉(低張性弱アルカリ性温泉:源泉温度は40〜60℃)でラジウム含有量全国第2位を誇り、低レベルの放射線はホルミシス効果により細胞を老化させる活性酸素の動きを抑えるとされます。関金温泉の効能は神経痛、リウマチ、筋肉痛、痛風、動脈硬化、慢性皮膚病。関金温泉は昭和45年(1970)に国民保養温泉地に指定されています。
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