福市遺跡(米子市)概要: 福市遺跡は弥生時代後期から約300年間続いた集落と墳墓群で構成されている遺跡で昭和45年(1970)に日焼山、吉塚地区39414uが国指定史跡に指定されています。日焼山は標高13m、長さ240m、幅80mの丘陵で昭和42年(1967)から発掘調査が始まり住居跡10棟、古墳1基、土壙墓24基、横穴墓1基が確認され全体では数百戸、200以上の遺構が発見されています。
特に北西先端には土壙墓群と古墳、南東の先端には住居が密集し、当時の集落形態が示しています。又、遺物も土製紡錘車、土製獣首、鏡片、玉類、鉄器、砥石など多種多様で、住居跡も各地層で発見されている事から何世代もわたり当地で生活を営んでいた事がわかります。
頂上付近には村長のものと思われる古墳があり、その他は一般庶民のものと思われる土壙墓(標準:長さ1.8m、幅80cm、深さ2.1m)と呼ばれる簡易なものが複数発見されている事から、当時から身分が存在し埋葬方法にも差違があった事を示しています。現在は史跡公園として整備され出土品などは隣接する福市考古資料館で展示されています。
福市遺跡:上空画像
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