株湯(三朝温泉)概要: 株湯は取県東伯郡三朝町大字三朝に位置しています。株湯は三朝温泉発祥の地で、伝承によると長寛2年(1164)、源義朝(平治元年:1160年の平治の乱で藤原信頼方に組して敗北。この結果、後白河天皇方に組みした平家が躍進し、源氏は没落しました。後年義朝の息子である源頼朝が鎌倉幕府を開いています。)の家臣大久保左馬之祐が主家再興の祈願を行う為、三徳山三佛寺(役行者が開いた山岳信仰の拠点。往時は堂宇28棟、支院・末寺3千ヵ寺、寺領1万町歩を有していた。)に参拝へ行く途中、白狼を救いました。
白狼は山の神の使いだった為、その夜、左馬之祐の夢枕に妙見大菩薩が立ち感謝の意からクスの巨木の根株に霊泉が湧き出ている事を告げました。4月8日、左馬之祐は早速、御告げられた場所を尋ねて、根株から湧き出ている源泉を見つけ出すと広く効能を知らせ多くの人達を救ったと伝えられています。
その後、この源泉を元に三朝温泉が発展した為、株湯を三朝温泉の発祥地として感謝し、毎年5月4日には花湯祭りが行われ、特に「陣所大綱引き」は「東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛」と占われる最大の行事として平成21年(2009)に国指定無形民俗文化財に指定されています。株湯は三朝温泉発祥の地として貴重な事から平成22年(2010)に三朝町指定史跡に指定されています。
株湯:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(株湯の起源)
・ 石碑(三朝温泉の発見 大久保左馬之祐と白狼)
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