所子集落(大山町)

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所子集落(大山町)
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【所子集落】−所子集落(鳥取県西伯郡大山町)の集落的な発生は不詳ですが鎌倉時代には下鴨神社(賀茂御祖神社:京都府京都市左京区)の荘園内部の集落として存在していたとされ、鎮守である賀茂神社も荘園の守護神だったと思われます。その後、大山寺領になると、沿岸部と大山寺の境内とを結ぶ大山参詣道(坊領道)が集落内に整備されたと思われます。江戸時代に入ると米子藩領となり、この頃に現在の敷地割りが行われと推定され、慶長14年(1609)に米子藩が廃藩になると、慶長15年(1610)に再び大山寺領となっています。大山寺(天台宗別格本山。西日本における天台宗の一大拠点、中国三十三観音第29番札所、伯耆観音霊場14番・15番札所、出雲國神仏霊場10番札所)は伯耆国二宮で延喜式内社でもある大神山神社の別当寺院で信仰の中心になっていた事から、江戸時代中期以降、庶民にも行楽嗜好が高まると多くの参拝者が訪れ、所子集落にもその経路として賑わったと思われます。

所子集落の大部分の土地は有力者である門脇家一族が所有し広大な屋敷には質の高い多くの建物が建てられ集落の景観が形成されました。中でも本家筋の門脇家住宅は明和6年(1769)に建てられたもので、木造平屋建、寄棟、茅葺、平入、江戸時代中期の豪農建築の遺構として大変貴重な事から国指定重要文化財に指定されています。門脇家住宅以外にも鳥取県指定保護文化財に指定されている南門脇家住宅(主屋は江戸時代後期の建築、敷地内には12棟の伝統的建築物)や、国登録有形文化財に登録されている東門脇家住宅や美甘家住宅など豪農建築が点在しています。所子集落は現在でも良好な集落景観や敷地割り、石仏(石造薬師さん・寛政元年:1789年建立・シモの六地蔵さん:宝永7年:1710年建立・サイノカミさん)、力石、日本廻国供養塔(文化11年:1814年建立)、水路(ツカイガワ)、洗い場、庭池、鎮守社などが残され約25.8haが平成25年(2013)に名称「大山町所子伝統的建造物群保存地区」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

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