仁王堂(西御門の大イチョウ)概要: 仁王堂の創建は江戸時代初期、後醍醐天皇の勅願寺である円入寺の仁王像を安置したのが始まりと伝えられています。円入寺は天正年間に羽柴秀吉の因幡侵攻の兵火により焼失廃寺となり本尊の阿弥陀如来像は西橋寺に移されたそうです。境内の大イチョウは元弘3年(1335)後醍醐天皇が船上山から京都に還幸の際、1人の皇女が疱瘡にかかりこの地で亡くなった為、小祠を建立し脇に墓標として植えたものと伝えられています。推定樹齢600年、樹高30m、幹周7.9m、枝張東西約35m、南北約29m、現在でも疱瘡除けや疱瘡治療に御利益があるとして根元には「疱瘡神」が勧請され昭和初期まで数多くの参拝者が訪れイチョウの葉をお守りとして持ち帰ったと伝えられています。仁王堂の大イチョウは昭和45年(1970)に島根県指定天然記念物に指定されています。
仁王堂:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-西御門部落
・ 現地案内板-西御門部落・八頭町観光協会
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