三徳山三佛寺: 文殊堂

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概要・歴史・観光・見所

文殊堂(三徳山三佛寺)概要: 三佛寺文殊堂は内部に安置されている厨子の扉の金具に「檀那南条備前守天正8年(1580)3月吉祥日」の銘がある事から文殊堂自体も室町時代後期(永禄年間:1500年代)に建てられたと推定されています。

因みに南条備前守は当時の領主で打吹城の城主南条元続の後見人だった南条信正と推定され、三佛寺が南条氏から庇護されていたと思われます。

文殊堂の基本構造は地蔵堂と同じで入母屋、こけら葺、桁行4間、梁間3間、懸造、参道側の屋根面(正面は崖面)には軒唐破風が設けられています。

4周には縁を設けていますが手摺や高欄などは無く、床板も外側に向いて水が溜まらないように工夫され、外壁は真壁造り、素木板張り、開口部と板張だけで構成しています。

内部は正面1間分を礼堂(外陣)とし、背後の内陣中央には本尊の文殊菩薩が安置された厨子が配され、天井は鏡天井で桃山時代の意匠や様式などが見られます。

文殊堂の眼下には三佛寺の難所の1つ鎖坂があり、境内の険しさを体現出来、視界が良い時には日本海や大山を見渡す事が出来ます。

三佛寺文殊堂は室町時代後期の御堂建築の遺構として大変貴重な事から明治37年(1904)に国指定重要文化財に指定されています。本尊は文殊師利菩薩(勝手権現)。

懸造を簡単に説明した動画

文殊堂:写真

文殊堂
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