城山神社(鹿野城の鎮守社)概要: 城山神社は鳥取県鳥取市鹿野町鹿野に鎮座している神社です。案内板によると「 祭神は須佐之男命。亀井氏在城中は城内鎮謹の神社として祀られました。社殿は精緻を極め、彫刻も見事なものです。また、祭礼は文化10年(1813)から古式を守り伝えて今に至り、祭礼及び獅子舞は県の無形民俗文化財に指定されています。毎年4月第1日曜日から3日間公開されています。」とあります。創建年は不詳で当時は妙見社と呼ばれ山頂に鎮座していましたがその後現在地に遷座しています。
例祭である「城山神社祭礼(鹿野祭り)」は400年以上の歴史をもっている事から少なくともそれ以前から鎮座していた事がわかります。南北朝時代から戦国時代に当時の領主である志加奴氏(鹿野氏)が鹿野城を築くと鹿野城の鎮守社になったと思われます。
城山神社は天正8年(1580)に亀井茲矩が鹿野城の城主になると社運も隆盛し当時は妙見祭と呼ばれていた例祭も秋と春の2回、盛大に行われるようになりました。元和3年(1617)に亀井政矩(茲矩の嫡子)が津和野藩(島根県津和野町)に移封になると庇護者を失い衰微し例祭も行われなくなったとされ、さらに正保3年(1644)に鹿野城が廃城になると更なる荒廃を招いたと思われます。その後、住民達により再興が図られ文化10年(1813)には例祭も鹿野祭として行われるようになっています。
江戸時代は妙見大明神と称していましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令後に城山神社に社号を改め加知弥神社(鳥取県鳥取市)の摂社となっています。城山神社社殿は入母屋、桧皮葺、一間社、正面に唐破風向拝が設けられ、向拝には龍や獅子、象など精緻な彫刻が施されています。
城山神社:上空画像
|