深田氏庭園(米子市)概要: 深田家は京極佐々木家を祖とする名家で鎌倉時代に米子に土着したとされ、伝承によると鎌倉時代末期の元弘2年(1332)、後醍醐天皇が隠岐の島に配流で当地を訪れた際、当家にも立ち寄り庭園を干渉したと伝えられています。歴代領主である尼子氏や毛利氏などに使え当地の豪族としての地位を確立し、毛利氏が移封した後も有力者として現在に続いています。
現在の庭園の祖形は鎌倉時代末期に当時の当主が京都に滞在した際に触発を受け作庭されたもので山陰地方では最古、現在残されている鎌倉時代に作庭された13庭園の中で鶴亀配置の庭園が残るものとしては深田氏庭園と西芳寺(苔寺:京都)だけしか無いと云われています。
庭園は住宅書院南面に設けられた池泉鑑賞蓬莱式庭園で、池の中の島は神仙島、亀石は力強さ、鶴石は女性愛を表現しているとされます。深田氏庭園は歴史的、意匠的、技術的に大変優れた名園として貴重な事から平成12年(2000)に国指定名勝に指定されています。
深田氏庭園:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-米子市教育委員会
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