西法寺(岩井温泉)概要: 浄教山西法寺は鳥取県岩美郡岩美町大字岩井に境内を構えている浄土真宗本願寺派の寺院です。西法寺の創建は慶長15年(1610)に開かれたのが始まりと伝えられています。当初は蒲生川上流の銀山付近にありましたが寛文8年(1668)に岩井に移り、明治4年(1871)に現在地に移りました。又、当寺は尾崎翠の母方(西法寺10世山名澄道3女)の生家だったことから明治29年(1896)12月20日に翠がこの地で誕生しています。父親である長太郎は岩井小学校の教頭(当時は主席教師)として務めていましたが明治33年(1900)に鳥取市に転勤となり翠もこの地を離れています。
尾崎翠は明治時代から昭和時代にかけての作家で、活動期間は短いですが「第七官界彷徨」や「アップルパイの午後」など優れた作品が多く、中でも「無風帯から」は岩井温泉が舞台になっていると言われ、祖父などの影響から仏教的な思考が随所に取り入れられているそうです。翠の生まれた本堂裏の小部屋は現在修復され「翠の部屋」と名付けられ、境内には「尾崎翠生誕の地碑」が建立されています。山号:浄教山。宗派:浄土真宗本願寺派。本尊:阿弥陀如来。
西法寺:上空画像
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