大伝寺(湯梨浜町)概要: 九品山大伝寺は鳥取県東伯郡湯梨浜町大字引地に境内を構えている曹洞宗の寺院です。大伝寺の創建は万寿元年(1024)、当麻寺(奈良県)から中将姫(右大臣藤原豊成の娘)の遺跡を移したのが始まりと伝えられています。その後、衰退しましたが南朝暦建徳2年、北朝暦応安4年(1371)に領主である南条氏によって再興され、慶長5年(1600)の関が原の戦いの兵火により焼失し荒廃した後は、慶長10年(1605)に景宗寺の住職仙長和尚により再興されています。
大伝寺の寺宝である中将姫像は室町時代に製作されたものと推定される木製坐像で、像高48cm、彩色、黒漆塗りの厨子に安置されています。中将姫像は同じく寺宝である阿弥陀二十五菩薩立像と共に昭和54年(1979)に湯梨浜町指定文化財に指定されています。又、地名である引地は中将姫の遺跡を当麻寺から移す際、練供養で引き移したことが由来になっていると云われています。伯耆三十三霊場第27番札所。山号:九品山。宗派:曹洞宗。本尊:十一面観音、阿弥陀如来。
大伝寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-湯梨浜町教育委員会
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