大安興寺(鳥取市)概要: 医王山大安興寺は鳥取県鳥取市用瀬町鷹狩に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。大安興寺の創建は大火元年(645)、法道仙人によって開かれたのが始まりと伝えられています。和銅2年(709)に行基菩薩が自ら彫刻した丈六の薬師如来像を安置し元明天皇の安産祈願が行われ見事念願城主すると寺号である医王山大安興寺の勅号を賜っています。
境内が整えられると天皇の祈願寺として寺運が隆盛し最盛期には境内に七堂伽藍が建てられ3院16坊を擁する大寺院となり寺領7千石が所有していましたが、永正11年(1514)と天正6年(1578)の兵火により全山焼失し急速に衰退します。寛文12年(1672)、鳥取藩主池田光仲により再興され境内には7間四面の本堂や3間四面の護摩堂が再建され、池田家歴代の祈願所として庇護され再び寺運が隆盛し幕末には西郷隆盛や月照上人が訪れるなどしましたが昭和37年(1962)の火災により再び焼失しました。
大安興寺は寺宝が多く絹本著色釈迦十六善神像(鎌倉時代製作、縦120cm、横68cm)が鳥取県指定保護文化財に、絹本不動明王図、絹本著色愛染明王図、絹本著色三宝荒神図、五大明王図がそれぞれ鳥取市指定保護文化財に指定されています。因幡西国三十三観音霊場第18番札所。因幡薬師霊場第19番札所。山号:医王山。宗派:高野山真言宗。本尊:薬師如来。
大安興寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-用瀬町教育委員会
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